愛しいほど遠い記憶

君が叶えてくれたのか 必然の奇跡か

滝沢歌舞伎とわたしの3年間。

滝沢歌舞伎2018、無事に全90公演の幕が降りた。
今年は4、5月の新橋演舞場に加えて6月には名古屋御園座こけら落とし公演が行われ、例年より長い春となった。
長かった分、この3ヶ月間はあまりに濃くて、幸せで。毎日思い出しながら過ごしてて、気付いたら御園座千穐楽から1週間経ってしまっていた。夢のような日々だったな…

7月18日にはKEN☆Tackeyのデビューが控えている。どうやら歌番組やバラエティーにも出演があるらしく *1 これからも楽しみは続くのだけど、健くんの出演する滝沢歌舞伎はここで一区切り。
なので、大好きな滝沢歌舞伎のことを自分なりに一度しっかり振り返りたいと思い久しぶりにブログを書く。滝沢歌舞伎とわたしの3年間の思い出。


滝沢歌舞伎2016
健くんが滝沢歌舞伎2016に出演するという情報を知ったわたしはとても喜んでいた。滝沢歌舞伎の予備知識は皆無だったものの、何だかすごいことをやり続けているというぼんやりとした認識はあったので、観るきっかけができて嬉しいなと思っていた記憶がある。
初日の幕が開き、自分の観劇する日を楽しみにしていたあの日。健くんが怪我をしたという情報が入ってきた。あの日は気が気じゃなかったなあ…でも健くんは舞台に立ち続けて。そうだ、開演前に幕前にタッキーが出てきて説明してくれたんだよね。今そのときの皆さまのレポを見返してたけど本当に座長は偉大だ…。
そして4月14日。自分の初観劇の日を迎えた。
以下、そのときの感想。



そうだねはまるやつだったねやばいやつだったね。初見の感覚は正しかった。そんなこんなで、わたしは一回観ただけで滝沢歌舞伎の虜になってしまったのだった。
なんかよく分からないこともたくさん起こるけど、とにかく皆が全力でやっていて、楽しそうで、キラキラしていて、ひとつになっている。それが楽しくて心地良くて。
と同時に健くんファンになるという、全く自分が予想してなかったことも起こった。この初観劇以来、当時岡田くんファンを名乗っていたわたしの中で健くんの占める割合が圧倒的に増えていった。それほどまでに滝沢歌舞伎で見た健くんは全部全部良かったし、良い意味で今まで見たことのなかった健くんだった。だから自分の変化に多少驚きはしたけど、自分の気持ちに素直になることにした。

健くんはJrとは関わらないとか言っていたけど初年度からすごく良い雰囲気だったよね。健くん健くん健くーん!な佐久間くんの存在は大きかったんだろうな。あと稽古場でのJrの配置とかまで考えて、自分から行くことはないであろう健くんが自然に馴染めるようにしてくれていたタッキー。ほんとにタッキーのすごさがすごくて、滝様様だなと思った。

単なるゲストではなくカンパニーの一員として迎えられた健くん。これまで見たことのない健くんの姿がたくさん見れた。そんな1年目だった。


滝沢歌舞伎2017
怪我のリベンジという意味でも、きっとまた健くんが出るのだろうと勝手に確信していた。そしてその通りとなり始まった2年目の春。前年の、右足だけ普通の靴じゃなかったり、少し足を引きずっていたり、という記憶が残っていたから、健くんの元気な右足が見れたことがすごく嬉しかったこの年の初観劇。
前年と同じ演目はさらにパワーアップし、さらに新たな演目、新曲。私の大好きな滝沢歌舞伎がそこにはあった。
2016年は探り探りのところもあったと本人たちも言っていたけれど、この年はすでに分かったところからのスタートということもあり、タッキーと健くんの雰囲気もますます良い感じで、幸せな2年目の春を過ごしていた。

しかしそんな日々の中の唯一の気がかりは、公演が進み、残り公演数が減っていくのに収録が入らないということだった。滝沢歌舞伎は毎年映像化されているわけではないことも知っていたし、舞台はそもそも映像化されないものも多い。でもこの素晴らしい舞台が残らないなんて悲しすぎるじゃないか。残してほしい、もっともっと見ていたい。そんな思いから各所に要望も出し続けた。
結局、収録が入ることはなかったけど、だからこそ全てを自分の記憶に焼き付けようと本当に必死で観ていた。でも悲しいことに記憶は上書きされてくんだよね…ほんとに脳内HDD早く発明されれば良いと思う。この年の歌舞伎が終わってしまうのが悲しくて仕方なかった。前楽、Maybeを見ながら気付いたら涙をぼろぼろこぼしながら健くんを見ていたときのこととか今でもたまに思い出す。V6とは違う、健くんのMaybe、大好きだったよ…

最高に幸せで楽しい春だったけど、もう二度とこんな春は来ないんだなと思って、切なさも感じた。そんな2年目だった。


滝沢歌舞伎2018
まさかの3年目!!!本心ではずっと願っていたけど、そうじゃなかったときが辛いからあえて違う違うって思おうとしてた。でも3年連続の出演、ほんとにほんとに嬉しかった。

まだまだやり残した事があった、まだまだやりたいことがあった

というタッキーの言葉が嬉しくて。わたしたちファンがやってほしいと思っているだけじゃなく、タッキーや健くんもそう思ってくれているんだという事実。想いが一方通行じゃないってなんて幸せなんだろう…
公演が始まってからはただひたすら楽しかった。過去2年もひたすら楽しかったけど、今年はまたちょっと違ったんだよね。色んなところでアイコンタクトをして楽しそうに笑っている健くん。健くんと目が合って弾けるように笑うJrたち。これまで以上に自然に出てくるJrくんたちとのエピソード。健くんにとってどれだけこの滝沢歌舞伎が大切で、みんなのことを好きかというのがすごく伝わってきた。
タッキーの笑顔もこれまで以上にいっぱい見れた。健くんが見たいと思っていたタッキーの笑顔。健くんが滝沢歌舞伎に出る理由でもあるタッキーの笑顔。わたしもあの笑顔が大好きだし、タッキーを笑わせて、自分も楽しそうに笑っていたかと思えば、すごく優しい顔でタッキーの方を見つめていたりする、あの健くんの顔がわたしは大好き。健くんどんだけタッキーのこと好きなのよ!?と思ったし友人ともよくそれについて話していた。

そしてあっという間に迎えた6月30日千穐楽。佐久間くんや向井くん大橋くんの涙、それを何とも言えない愛に溢れた顔で見てる健くん、タッキー、他の出演者達。なんだこの超絶幸せな空間は???こんなにみんながこの舞台を出演者を愛している、そしてその空間に自分がいられることが幸せすぎて、泣いていた。2017年のような、終わるのが悲しくてじゃなくて、ただただ幸せで愛しくて流れた涙。本当に滝沢歌舞伎に出会えて良かったな…
LOVEの最後で健くんとタッキーが2人でフライングをする。わたしはその瞬間が大大大大好きだ。健くんに言われたこともあって、今年の途中からタッキーはすごくお客さんのことを見ている気がするのでタッキー側の席のときにタッキーに手を振るのも楽しかった。
でもわたしはやっぱり健くんファンなので、最後の最後、御園座千穐楽で2階前列、健くんがフライングしてくる直線上の席になれてとてもとても嬉しかった…。目の前に飛んでくる健くん。こうやってフライングする健くんを見るのももう最後かと思ったら泣けて仕方なかったけど、これが健くんにとって最後のフライングなんだとしたら、健くんの目には幸せな光景だけが映っていてほしいと思って、泣きながらだけどいっぱい笑って、おっきく指でハートを作った。

最後だと思いながら、健くんもタッキーも、Jrくん達も、大切に過ごしていたことが分かる、愛でいっぱいの3年目だった。




*****
こうして滝沢歌舞伎が終わった。健くんにとって5つの出会い *2 があったように、わたしにもたくさんの出会いがあった。タッキーにとっても他の出演者にとっても健くんが滝沢歌舞伎に出たことで多くの出会いがあり、多くの得がたい経験ができたんだと思う。
それにしてもJr時代以来全く関わっていなかった健くんに出演オファーをしたタッキーの思考回路ってどうなっていたんだろう。感謝してもしきれないよ。健くんがいつも挨拶で

わたくし三宅健滝沢秀明が交わることでどんな化学反応を起こすのか、お楽しみ下さい

と言っていた。初年度からとても良い化学反応を起こしていたけど、2年目3年目と続くにつれ、その化学反応はさらに大きくなり劇場を飛び出してついにKEN☆Tackeyとしてデビューという流れになった。
2017年、健タッキーの2人から「Mステ出たい」というような発言があった。



ここで2人がやりたいと思ってることを知れたのは大きかったなと思う。2人の耳にもわたしたちの声、聞こえてたんだなって。こんなこと聞いたら、要望するこっちの熱も上がるもの。ファンの声で、2人が本気になり始まったこの活動。

お互い様だからね!俺らをその気にさせたのは皆だから責任持ってよ。でも皆をその気にさせたのも俺らだから責任持つ

と健くんは言っていた。健くんのそういうところが好きだ。だからこそ健くんはお化粧のMCであんなに逆転ラバーズの宣伝をしているのだ。彼らがやりたくて、わたしたちがやってほしいとどれだけ思っても、できないことが多くあるのは事実。でも最初から諦めてちゃいけないと今回思った。だからわたしはわたしにできることを精一杯やる。自分なりに要望を出したり、何度もCD予約したりした。健タッキーを望んでいたファンの方は皆熱い。そんな心強い皆さまと一緒にどんどん盛り上げて行きたいな、KEN☆Tackeyを。
『100の言葉よりも一度の行動でしょう?』
逆転ラバーズの歌詞がとても沁みる…

ごちゃごちゃ書いたけど、わたしはとにかく2人が単純に好きで、ずっと見ていたいただそれだけ!滝沢歌舞伎から始まった2人の美味しい関係がこれからもずっと続きますように。今日は雨だけど七夕にそんなことを祈りたい。

そして、七夕にもう一つだけ願い事ができるのならば、何年後かにまた健くんが滝沢歌舞伎に帰ってきて、そのときにはタッキーが良い意味ですごく変わっていて、その姿を見た健くんが驚いてとても嬉しそうに笑っている。そんな光景が見られますように。きっと見れると思う。

2016年から2018年まで、本当に楽しい春をありがとうございました。滝沢歌舞伎、これからも毎年ずっと観たい舞台です!!

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*1:健くん曰く、ウミガメの産卵くらいの号泣する番組もあるとか。なにそれ、早く教えて!

*2:健くんの千穐楽での挨拶より。タッキーとの出会い、滝沢歌舞伎との出会い、Jrとの出会い、スタッフさんとの出会い、お客さんとの出会い